足軽仁義

 文庫本書下ろしの三河雑兵心得を図書館で順番待ちしていたが、超過密。そんな折、①~③セットをamazonで半額で販売(再販?)していたので迷った末に購入し、④からは図書館で順次借り、現在10巻目待ちの糞詰まり状態だ。架空の足軽から見た戦国時代、応仁の乱以降から続く内戦の人殺しの時代の物語だ。とは言え武田vs徳川(織田)及びvs秀吉だから三河弁で心の声も含め面白くて笑え、褒める場面さえ「こら〇〇兵衛、でかした。ようやったァ!おまんの糞知恵で、家康公も大助かりだがや!今後とも励めや、このドたァけがァ!」てな調子。否応なく関わってくる癖のある連中を相手に対応力を持って強かに生き抜き、恋あり殺戮ありの出世物語で機知に富み現代社会人にも人生訓?となり得そうだ。大所高所からの家康の苦悩やずる賢い狸爺さも描かれ、以後の物語が待ち遠しい。花の生涯から万博前までは観ていたNHK大河ドラマ、これがドラマ化されたら必ず観るだろうが十中八九…無いな。